京成スカイライナー

先月30日と先日4日に関西国際空港への特急列車を紹介したが今回は新東京国際空港(現在の成田国際空港)への特急列車の一つである京成電鉄の「京成スカイライナー」を紹介する。
まずはAE形

である。1972年に登場、本来なら京成上野駅成田空港駅(現在の東成田駅)間を結ぶ予定であったがまだ空港反対運動などがあったため、翌年の年末から京成上野駅京成成田駅間のノンストップ特急に使われた。
AE形が放火される被害もあったが1978年5月に開港、スカイライナーの運転が開始された。
登場当初の塗装はクリームの車体にマルーンの帯であったが1983年からホワイトの車体にブルーとレッドの細い帯に変更となった。
1991年、空港ターミナルビル直下乗り入れで現在の成田空港駅が完成したが新型スカイライナーの登場と通勤車の3400形への転用により1993年に引退した。現在は千葉県印旛郡にある宗吾参道車両基地構内に先頭車1両が静態保存されている。
次に二代目スカイライナーのAE100形

である。1990年6月に登場、車体はAE形に似たクリームの車体にブルーとレッドの帯となり先頭部のノーズが少し伸び、地下鉄乗り入れ対応で貫通扉と鉄道車両には珍しいリトラクタブル・ヘッドライトを装備している。
1991年に空港ターミナルビル直下乗り入れとスカイライナーの編成がすべて8両編成となった。
1992年に空港第2ターミナルビルと空港第2ビル駅が完成、翌年にスカイライナーがAE100形に統一された。
当初は成田空港駅から都営地下鉄浅草線を経由して京浜急行羽田空港駅までスカイライナーが直通運転する計画があったが都営地下鉄線内の特急料金はどう扱うのか?などの問題が解決出来なかったため白紙になってしまった。
長年、スカイライナーとして活躍したAE100形は2010年にスカイライナーから引退、現在は京成上野駅京成成田駅間の座席指定特急の「シティーライナー」として京成本線で活躍し続けている。
そして三代目スカイライナーの新AE形

である。2010年7月に登場、車体は完全なる流線型でJR西日本500系新幹線に似た形状となった。最高速度が時速160キロとなり高速運転が可能となった。塗装はパールホワイトの車体にウインドブルーと呼ばれるパープルに近いブルーの塗装となった。内外装やロゴマークなどのデザインには世界的デザイナーである山本寛斎が手がけている。
そして何よりもスカイライナーは元来、京成本線経由であったが京成高砂駅から北総鉄道京成成田空港線成田スカイアクセス)経由となり、日暮里駅〜成田空港駅間が最短で38分という半端ないスピードアップが実現した。
新東京国際空港(現在の成田国際空港)は都心からだいぶ便が改善されたが都心から成田までは少し遠いれす…。
余談であるが地方競馬船橋競馬場では1997年から京成盃グランドマイラーズという重賞レースのスポンサーになっているが2006年のみ距離を1600mから1000mに短縮してレース名を「京成盃スカイライナースプリント」となって施行したことがあった。
京成電鉄のフラッグシップはスカイライナーなのれす♪