余部橋梁転落事故から26年

26年前の1986年12月28日13時25分頃に国鉄(現在のJR西日本山陰本線兵庫県三方郡香美町香住区余部にある「余部橋梁」

香住駅浜坂駅間を走行していた下り回送列車(「DD51ディーゼル機関車

1両+14系客車「みやび」

7両)が日本海からの秒速33mの強風にあおられ、鉄橋の中央部から客車7両が鉄橋下にあった水産加工工場と民家に落下しした。
水産加工工場は全壊、民家が半壊し、水産加工工場の従業員の主婦5名と常務していた車掌1名の計6名が死亡、水産加工工場の従業員3名と日本食堂の車内販売員3名計6名が重傷し12人が死傷した大惨事があった日である。
事故の原因は橋に設置してあった風速計が故障したことにより風速がわからず運転指令所の判断ミスとされている。
余部橋梁は長さ310.6m、高さ41.5m、幅7.25mの鉄道の単線鉄橋で1912年3月1日に架橋した。
この鉄橋を特急はまかぜ等が渡り、鉄道ファン達の人気スポットとなっている。
架橋当時から橋の高さと強風に関して多くの懸念はあったがあのような鉄道事故は風力計の故障で列車を止めていれば事故は起きなかっただろうと私は思う。
私も過去に余部橋梁を普通列車で渡ったことが何度もあるが車窓から見下ろすとあまりの高さに恐怖を感じた。
事故後、橋下に慰霊碑が建立され、橋梁のフェンスを高くしたり、風力制限を強化して余部橋梁を使用し続けたが2010年8月12日に7m南に新しい余部橋梁が完成、二代目の橋梁として活躍している。
余部橋梁事故で亡くなられた皆様のご冥福と重傷した皆様にお見舞い申し上げます。